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学びの季節に時代を先取り! 今話題のテーマが良くわかる厳選書籍5選

おすすめ本の紹介 最新技術編

桜舞う季節、何か新しいことを始めるにはいい時期ですね。変化の激しいこの世の中で、知っておきたい最新技術を学べる書籍を紹介します。
 基礎的な事項をわかりやすく解説した5冊を厳選しました。ビジネスの種にするもよし、知識の肥やしにするもよし。本を読んで、時代を先取りしましょう。

IoTやAIをどうやってビジネスに活かす?

デジタルトランスフォーメーション(DX)とエコシステムによる製造業の“モノづくり”高度化+“コトづくり”創出(サービスビジネス化)のための要点を整理しました。既存商品・事業を改善するだけでなく、新しい市場に新しい価値を付与するビジネスプロセスの全貌を示します。

書名:デジタルファースト・ソサエティ 価値を共創するプラットフォーム・エコシステム
 著者名:福本 勲、鍋野敬一郎、幸坂知樹 編著
 発行月:2019年12月
 価格:定価(税込)1,980円
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 日刊工業新聞ブックストア

【編集部コメント】

デジタル技術を活用してビジネスモデルを変革する、DXという言葉がよく聞かれるようになりました。IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)という技術の概念はほとんどの人が理解していると思いますが、そのような技術を実際にビジネスで使いこなすためには課題が山積みです。本書では、事例を挙げて解説しているので、IoTやAIの導入で困っている人には特におすすめです。

TOYOTAもいよいよ本格参入!

これまではフィクションの世界でのみ語られてきた空飛ぶクルマが、技術開発の躍進により、まもなく実用化を迎えようとしています。本書では、機体のメカニズムや要素技術、交通システムやインフラ開発の要点を一冊に集約し、実現までの道のりを解説します。

書名:空飛ぶクルマのしくみ 技術×サービスのシステムデザインが導く移動革命
 著者名:中野 冠 監修、空飛ぶクルマ研究ラボ 著
 発行月:2019年12月
 価格:定価(税込)2,200円
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 日刊工業新聞ブックストア

【編集部コメント】

空飛ぶクルマは、今までの交通の概念を変える力を持っています。地上の渋滞を回避し、山や海も越えることができる空飛ぶクルマが実現すれば、生活はより豊かになるでしょう。国内外で開発が進む空飛ぶクルマの最新情報が知れるのはこの本だけ。空飛ぶクルマの構造や技術面だけでなく、提供できるサービスや実現までの課題もわかります。

日本のモノづくりは取り残される!?

世界的に進む、デジタルを駆使した「設計」と「現場」の融合。本書は、そのキーテクノロジーであるバーチャルエンジニアリング(VE)について、我が国の製造業での導入課題と見通しを明らかにします。積極的な欧州の動きを報告しながら、VEの狙い、対応の遅れが何をもたらすのかを解説し、警鐘を鳴らしています。

書名:バーチャル・エンジニアリング―周回遅れする日本のものづくり―
 著者名:内田孝尚 著
 発行月:2017年6月
 価格:定価(税込)1,540円
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 日刊工業新聞ブックストア

【編集部コメント】

日本のお家芸と考えられてきた自動車開発。実は世界から遅れをとっていることに気づいていない危機感に駆られ、自動車の技術開発の最前線で活躍した著者が筆を執りました。自動車分野だけでなく、製造業に関わっている方にも関連する内容です。『バーチャル・エンジニアリングPart2 危機に直面する日本の自動車産業』も読むと、より新しく深い情報を得ることができます。

勘と経験の材料開発の世界に、機械学習を持ち込んだ

機械学習はAIの中核をなす、統計数理に基づいた技術であり、これを含む情報処理技術をフル活用し材料開発を進めていく分野をマテリアルズ・インフォマティクスと呼びます。本書は、材料開発に従事する人のための機械学習の入門書です。

書名:マテリアルズ・インフォマティクス 材料開発のための機械学習超入門
 著者名:岩崎悠真 著
 発行月:2019年7月
 価格:定価(税込)2,640円
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 日刊工業新聞ブックストア

【編集部コメント】

新しい材料を生み出す材料開発は、何万通りもの材料の中からトライ&エラーを繰り返して、目的に合った材料を作り出すものでした。材料を選び出す過程は研究者の勘と経験がものを言う世界でしたが、機械学習を持ち込んだことで、材料開発は大きな変化を迎えることになりました。主流になるにはもう少し時間がかかりそうですが、これから確実に必要となるマテリアルズ・インフォマティクスのエッセンスを、フルカラーで解説します。

農業はここまで来た!

農業法人化や企業の農業参入が活発になり、「儲かる農業」の成功事例が増えてきました。特に、IoTやAIなどを活用した「スマート農業」が実用段階となり、農業のイノベーションが加速しています。本書は、実際に農業に参入する人や、スマート農業を取り入れたい農業者の課題を解決する、デジタル化に焦点を当てた入門書です。

書名:図解よくわかるスマート農業 デジタル化が実現する儲かる農業
 著者名:三輪泰史 編著、日本総合研究所研究員 著
 発行月:2020年3月
 価格:定価(税込)2,200円
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 日刊工業新聞ブックストア

【編集部コメント】

スマート農業は農業の作業効率を高める一方、無駄にお金がかかることもしばしばあります。その見極めには自ら情報を集め、知識を身に着ける必要があります。本書は、著者がスマート農業を実践した経験を基に、スマート農業に取り組む人に「まず知って欲しい」情報を余すことなく紹介します。また、IoTやAI、ロボットに興味がある方にもおすすめです。

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