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商品券の偽造防ぐ!凸版が開発した高精細な印刷技術の中身

ムービングホログラムと凹版印刷融合

凸版印刷は、視覚と触覚で商品券やギフト券の本物を見分けられるムービングホログラムと凹版印刷技術(写真)を開発した。高いセキュリティー性と意匠性を持ち、判別時間の短縮にもつながる。「JCBギフトカード」と「JTBナイスギフト」に採用された。有価証券を中心に拡販し、関連受注も含めて2021年までに30億円の売り上げを目指す。

ムービングホログラムは、券面を上下左右に傾けると表面に印刷された立体イメージの動きが見える。視覚で本物を見分けやすく、デザイン性を損なわない。凹版印刷は偽造の難しさからこれまでも有価証券に使われてきたが、さらに高精細な凹凸パターンを印刷する技術を開発した。ざらざらとした手触りが券面に加わり判別しやすくなる。従来の真贋(しんがん)判定では、本物との比較やルーペを用いた確認に時間や手間がかかる課題があった。不可視印刷といった他の印刷技術と組み合わせることで、より偽造が難しくなる。

日刊工業新聞2020年3月27日

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