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日本郵船と千葉工大、海洋環境改善に汚染地図作成へ踏み出す

日本郵船は、千葉工業大学と共同で、プラスチックゴミによる海洋汚染地図の作製に取り組む。日本郵船の運航船(写真)が航海中に世界各地の海でプラスチックの粒子「マイクロプラスチック」を採取し、千葉工大がサンプルを分析して分布状況を可視化する。海洋プラゴミによる汚染は生態系への多大な影響が懸念されているが、実態は解明されていないのが現状だ。民間企業と研究機関による大規模な外洋調査は世界初という。

日本郵船と千葉工大は3月、バラ積み船3隻を用いて試験調査を始めた。航行中に取水した海水を濾過して、マイクロプラを採取する。結果を元に調査範囲を拡大し、サンプル採取法の確立を目指す。日本郵船は約750隻の運航船ネットワークを、ビッグデータ(大量データ)取得に動員する。

海中に放出されたプラゴミは分解されず、マイクロプラとなって海中を漂う。海洋生物が摂取することで、食物連鎖を通じて生態系全体に影響が波及するとされる。日本郵船は調査研究への協力に加え、課題解決に向けて自律航行技術を応用したプラゴミ回収船の事業化も構想する。

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