宇都宮工業高校、米モータースポーツレース参戦へ
栃木県立宇都宮工業高校(宇都宮市)は、栃木県内に拠点を置く7社と連携し米国で開かれるモータースポーツレース「ボンネビル・スピードウィーク」に参戦する。同校機械科の学生が主体となりレース車両製作や戦略策定などの準備を進め、地元企業が支援する。同校機械科から希望者20人前後が参加予定で、早ければ2021年8月実施の大会に参加する。
同レースは、米ユタ州のボンネビル・スピードウェイで開催。塩湖の跡にできた平原を走行し、4輪車や2輪車の最高速度を競う。排気量50ccクラスの2輪車の部門で、同校が創立100周年を迎える23年大会までに最速記録(時速233キロメートル)の更新を目指す。
4月から車両製作などを始める。企業側は技術面や戦略面で支援やアドバイスを行う。支援企業に参戦経験のあるホンダのほか、SUBARU(スバル)、ケーヒンなど大手、イケヤフォーミュラ(栃木県鹿沼市)やテツカクリエート(同上三川町)など地元中小が名乗りを上げた。小林綱芳校長は「レース参戦は学生主体で行い、人材育成が目的だ。企業関係者は地域でモノづくりに挑む生徒に、エンジニアの魂を教えてほしい」と要望した。
日刊工業新聞3月6日