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ドコモ「3G契約」2000万件割れ、他社へ顧客流出せずスマホ乗り換え順調?

NTTドコモの携帯電話契約数のうち、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)を使う第3世代通信(3G)「FOMA」の契約数が、2019年12月までに2000万契約を割り込んだことが明らかになった。スマートフォンを使う4GLTE契約数は約6000万契約に増えており、FOMAがドコモの契約数全体に占める割合は約4分の1に減少。スマホへの乗り換えが着実に進んでいる。

19年12月のドコモのFOMA契約数は、前年同月比16・5%減の1977万2000契約となった。ドコモは01年10月にFOMAの本格サービスを開始。ピーク時の11年度には5790万契約を記録していた。だが、10年12月にLTEサービス「Xi(クロッシィ)」が始まると減少に転じ、15年度には契約数でXiに抜かれていた。

携帯電話通信は約10年に1回の割合で世代交代が起きており、今春には高速大容量通信が売りの5Gが商用化する。その一方でドコモは26年3月31日にFOMAサービスを終える。

シニア層を中心としたフィーチャーフォンからスマホへの乗り換えは競合他社へ顧客が流出するきっかけとなるため、スマホへ初めて乗り換える契約者向けに月額利用料を980円からに抑えた「はじめてのスマホ割」を用意。「(ドコモショップで実施する)スマホ教室も十分に活用してドコモ内でスマホに乗り換えてもらうようにする」(吉沢和弘社長)ことで、国内シェア1位を維持する。

日刊工業新聞2020年2月3日

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