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暑がりと寒がりの戦い、ついに終結?個々人の体感を反映する新空調システム

アズビルは、執務者の感じ方の違い(固有の体感)をそれぞれ空調に反映して快適な空間を実現するオフィスビル向け「温冷感空調システム」を発売した。最適な室内温度に制御することで一人ひとりの満足度の向上や省エネルギーにつなげる。価格は個別見積もり。

新システムは、執務者が社員証ケースに収納可能なサイズの申告カードの「暑い」「寒い」などのボタンで体感情報を申告する。カードの無線信号から執務者に近い空調設備を調整し、申告に応じた温熱環境を提供する。

また、執務者からの要求が一時的か恒常的かを判別する機能で、一時的な要求の場合は一定時間経過後に設定値に戻す。例えば、出勤時や昼食時など代謝量が上がって暑く感じる時間帯の申告は一時的と判別。代謝量が落ちるころに設定値を元に戻す。これにより空調の無駄を省く。

「温冷感申告カード」のイメージ(同社発表資料から)
日刊工業新聞2020年1月8日

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