アサヒが製造設備を増強、裏に「モンエナ」人気あり
アサヒ飲料は、東日本の主力の群馬工場(群馬県館林市)に炭酸飲料の缶入り商品の製造ラインの新設など設備を増強すると発表した。製造ラインは2020年1月に稼働し、エナジードリンク「モンスターエナジー」ブランドを中心に年間で最大1200万ケースを生産できる。総投資額は約33億円。
缶入り商品の製造ラインは調合設備、充填設備、包装設備で構成し、投資額は約30億円。18年12月に着工しており、20年1月に稼働する。また20年5月に稼働予定のアセプティックPETライン(無菌充填設備)に約3億円を投じて、省人化設備を導入し、生産効率化を高める。データ解析や生産工程管理など品質保証システムの高度化のほか、資材の供給工程を自動化する。
モンスターエナジーは10-20歳代を中心に需要が増えており、アサヒは生産増強を決めた。同ブランドを自社工場で生産するのは初めてとなる。このほか、乳酸菌飲料「カルピス」や炭酸飲料「三ツ矢サイダー」なども生産する。
日刊工業新聞2019年12月7日