羽田空港はロボットが守る、警備業務効率化へ4種が動き出した!
東京都「活用需要を高めたい」
東京都は27日、東京都大田区の羽田空港第一ターミナルビルで警備業務を担うロボットの実証実験を報道陣に公開した。2020年の東京五輪・パラリンピックを控えて空港利用者の増加による警備業務の負担増加などが見込まれる中、多種類の警備ロボを活用した業務効率化の可能性などを検証した。実証は28日まで。
実証にはセコムや綜合警備保障(ALSOK)、テイケイの警備ロボの計4種類が参加した。セコムの「バーチャル警備システム」は公共空間で初めて実証した。近くにいる人と目線を合わせるといった警備員の立哨時の動作を大型ミラーディスプレー上のキャラクターで再現し、抑止効果を検証した。このほか、警備ロボがカメラの死角にある不審物を発見したり、ゴミ箱の中を点検したりする様子を公開した。
東京都の担当者は「多くの利用者がいる羽田空港でロボが活躍する姿を公開し、(ロボ活用の)需要を高めたい」と力を込めた。また、日本空港ビルデングの担当者は「(東京都の実証事業を通じて)羽田空港で導入できそうな警備ロボの目星を付けたい」と述べた。
東京都はロボットが人間と共存しつつ多様なサービスを提供する実証事業を進めている。これまでに港区の品川駅や竹芝客船ターミナルなどで実証した。
日刊工業新聞2019年11月28日記事に加筆