最年長は90歳の舞妓美容師 「現代の名工」150人表彰
厚生労働省は11日、卓越した技能を持つ技能者に与えられる2019年度「現代の名工」150名を表彰する。本年度は伝統的な工芸品である東京アンチモニー工芸品などの貴金属製品を戻し吹き技法で鋳造する東京都の「鋳込工」近藤幸男氏(88歳、近藤鋳造所)、プリント基板製作で卓越した技能を持つ愛知県の「プリント基盤組立工」伊藤正博氏(51、デンソー)らが選ばれた。
最年少受賞者は、木造伝統建築の探究と創意工夫に取り組む東京都の「建築大工」池田和史氏(40、池田技建)。最年長受賞者は各時代の日本髪の結髪に精通する京都府の「美容師」山中惠美子氏(90、山中美容室)。
現代の名工は東京都内のホテルで11日に開かれる表彰式で表彰状と卓越技能章、褒賞金10万円が授与される。
日刊工業新聞2019年11月9日