コイン形全固体電池、10年超使用可能に
マクセルが「長寿命」型を開発
マクセル(東京都港区、中村啓次社長、03・5715・7031)は、硫化物系固体電解質を使ったコイン形全固体電池(写真)を開発した。10年以上の貯蔵・充放電サイクルを可能とする長寿命特性と100度C以上の高温耐性を実現した。既に国内ウエアラブル機器メーカーと共同開発を進めており、同社に対してサンプル出荷を始めた。2020年度中の量産を目指す。
小型電池向けに三井金属と共同で改良した硫化物系固体電解質と、その固体電解質向けに組成や粉体特性を制御したマクセル独自の電極材料を採用した。充放電に伴う抵抗上昇を抑制し、電解液を使用した従来の電池に比べ、高負荷時での放電容量を約30%向上することに成功した。
また、材料技術に加え、独自のプロセス技術により電池内部のリチウムイオン伝導度を高めることに成功。マイナス50度C以下の極低温から100度C以上の高温まで幅広い温度環境下で動作する。
小型電池向けに三井金属と共同で改良した硫化物系固体電解質と、その固体電解質向けに組成や粉体特性を制御したマクセル独自の電極材料を採用した。充放電に伴う抵抗上昇を抑制し、電解液を使用した従来の電池に比べ、高負荷時での放電容量を約30%向上することに成功した。
また、材料技術に加え、独自のプロセス技術により電池内部のリチウムイオン伝導度を高めることに成功。マイナス50度C以下の極低温から100度C以上の高温まで幅広い温度環境下で動作する。