ハイブリッド試験電車、何が広がった?
実用化念頭、室内空間を従来よりも広く
鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は、実用化を念頭に、室内空間を従来よりも広く確保した、新しい燃料電池ハイブリッド試験電車を完成した。国立研究所の所内試験線で走行試験を行い、エネルギー効率を高めるためのハイブリッドシステムの制御方法改良や燃料電池の負荷を抑えた制御方法などの研究開発に取り組む。
新試験車では燃料電池の出力を従来比1・5倍の150キロワットに高め、起動加速度も2・5キロメートル毎時毎秒として従来に比べて電車相当まで大幅に高めた。電力変換装置も炭化ケイ素(SiC)半導体を採用して体積を従来比45%減と小型化した。
従来の試験車では車内に設置していた電力変換装置と燃料電池モジュール、蓄電池や冷却装置を小型化することで床下に搭載。通常の営業車両と同等の室内空間を確保した。
新試験車では燃料電池の出力を従来比1・5倍の150キロワットに高め、起動加速度も2・5キロメートル毎時毎秒として従来に比べて電車相当まで大幅に高めた。電力変換装置も炭化ケイ素(SiC)半導体を採用して体積を従来比45%減と小型化した。
従来の試験車では車内に設置していた電力変換装置と燃料電池モジュール、蓄電池や冷却装置を小型化することで床下に搭載。通常の営業車両と同等の室内空間を確保した。
日刊工業新聞2019年9月11日