デンソーの世界130工場をつなぐIoT機器、あなたの生産現場で試してみませんか?
デンソーウェーブが製品拡充
デンソーウェーブ(愛知県阿久比町)は、工場向けIoT(モノのインターネット)関連の製品群を強化する。メーカーに関わらず生産設備のデータを集めて活用できる製品を拡充。同製品の導入を支援するシステムインテグレーター(SI)の開拓も積極化する。景気減速などで設備投資は低迷するが、データ活用のニーズは高い。IoT関連製品で2025年に売上高50億円を目指す。
デンソーウェーブはロボットや加工機などメーカーごとに異なる約200のプロトコル(通信仕様)に対応し、各機器のデータを集めて保存や公開などができるIoT関連製品を開発。設備の稼働状況を簡単に“見える化”できる機能を追加するなど品ぞろえも拡充する。
一方、同製品をユーザーの工場に導入し、データ活用を支援するSIも増やして販売を後押しする。
一連の製品は親会社のデンソーが同社の世界130工場や2500の生産ラインをIoTでつなぎ、20年に生産性を15年比30%高めるプロジェクトを通じて開発した。ただ各工場にはロボット、制御機器、センサーなどメーカーの異なる工場自動化(FA)機器が混在し、データを一元管理することが難しかった。
デンソーウェーブは機器ごとに異なるプロトコルによらずデータを収集し、集めたデータをプログラミングなどITの専門知識がない現場の生産技術者でも、パソコンでアプリケーション(応用ソフト)を使いながら活用できる仕組みを開発。17年にデンソーに販売して改良と実証を重ね、18年に工場向けIoT関連製品として一般販売を始めた。
これらの製品はメーカーに関わらず生産現場のデータを集め、パソコンやクラウドといった上位システムで活用するための“橋渡し役”として展開。データをやりとりできる上位システムやプロトコルを適宜増やして改良し、使いやすさを向上する。
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一方、同製品をユーザーの工場に導入し、データ活用を支援するSIも増やして販売を後押しする。
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日刊工業新聞2019年9月6日