東京農工大が始めた、大学らしい「プラ削減」活動の中身
リデュース、リユース、リサイクル、リニューアル、リサーチで5R
東京農工大学は石油由来の使い捨てプラスチック削減策と研究を全学で推進する「農工大プラスチック削減5Rキャンパス」活動を始めた。約30台の自動販売機からペットボトルをなくすため、学生・教職員のマイボトル用に給水器(写真)を設置する。文具など大学グッズはプラ代替素材を使う。海鳥の調査では1羽が15個のプラスチック片を食べると、体内に添加剤が蓄積する確率は7割と確認。従来予想より高い汚染度合いを明らかにした。
同大の5Rはリデュース(ゴミ発生抑制)、リユース(再利用)、リサイクルとリニューアブル(再生可能資源への代替)にリサーチを加えたもの。水道水の塩素除去機能などを持つ給水器を設置し、マイボトル利用を呼びかける。生協のレジ袋も有料化などで削減。新入生向け教育や、連携協定を結んだ東京都との啓発活動など行う。
カモメなど海鳥の調査は大学院農学研究院の高田秀重教授らが実施した。摂食していたプラスチック片約200個で、有害とされる添加剤の検出頻度を導いた。以前の研究で含有添加剤が海鳥の脂肪や肝臓に蓄積することを確認している。この結果、海鳥1羽が30個を摂食すると添加剤の蓄積確率は9割だった。他に海洋プラスチックの回収装置、バイオマス(生物由来資源)による代替素材など研究を推進する。
同大の5Rはリデュース(ゴミ発生抑制)、リユース(再利用)、リサイクルとリニューアブル(再生可能資源への代替)にリサーチを加えたもの。水道水の塩素除去機能などを持つ給水器を設置し、マイボトル利用を呼びかける。生協のレジ袋も有料化などで削減。新入生向け教育や、連携協定を結んだ東京都との啓発活動など行う。
カモメなど海鳥の調査は大学院農学研究院の高田秀重教授らが実施した。摂食していたプラスチック片約200個で、有害とされる添加剤の検出頻度を導いた。以前の研究で含有添加剤が海鳥の脂肪や肝臓に蓄積することを確認している。この結果、海鳥1羽が30個を摂食すると添加剤の蓄積確率は9割だった。他に海洋プラスチックの回収装置、バイオマス(生物由来資源)による代替素材など研究を推進する。
日刊工業新聞2019年9月5日