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「マツダ」ブランドで選ばれ続けるために…販売強化策の中身

都内の旗艦販売店を拡充
「マツダ」ブランドで選ばれ続けるために…販売強化策の中身

マツダ公式ページより

 マツダは国内でブランド力を上げる取り組みを強化する。セダン「アテンザ」の車名を「マツダ6」とするなど車名に社名を採用するほか、都内の系列販売会社の本社を刷新しイベントなどを開催する旗艦販売店を増やす。車両の年次改良など従来の取り組みも奏功していることから、一連の販売施策を継続することと合わせてブランド向上につなげる。

 今後、小型車「デミオ」を「マツダ2」とする予定で、5月に発売したセダン「マツダ3」は「アクセラ」から改称した。また、系列販社の関東マツダ(東京都北区)は7月中旬、板橋区に本社を移すのに伴い、新本社をブランド発信の旗艦店とする。首都圏では4店舗目で開発担当者の講演などのイベントでブランド発信を強化する。

 年次ごとに最新技術を取り入れて一部改良したり、買い替え負担を軽減する残価設定型クレジットを提供したりする従来の販売施策で効果を確認しており、今後も継続する。福原和幸常務執行役員は「個別商品で選ばれるのではなくマツダブランドで選ばれ続けたい。シェアはそれほど重視していない。絶対数で伸ばしていきたい」としている。

アテンザを「マツダ6」に刷新


 マツダは、セダン「アテンザ」を一部改良し車名を「マツダ6」として8月1日に発売する。排気量2500ccの4気筒直噴ガソリンターボエンジン「スカイアクティブ―G2・5T」を搭載するグレードを追加する。価格は284万400―423万9000円(消費税込み)。

 スカイアクティブ―G2・5T搭載グレードは、通常のガソリンエンジンより高速道路などで力強い加速感を実現するという。急な旋回時などに車体の安定性を高めるブレーキ制御「G―ベクタリングコントロールプラス」を全車に標準搭載し、安全性も高めた。予約受注を始めた。
日刊工業新聞2019年7月5日

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