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たこ焼きロボ、「ポッポ」で動き出す

コネクテッドロボティクス、セブン&アイ・フードシステムズと提携
 コネクテッドロボティクス(東京都小金井市、沢登哲也社長、03・4520・5786)は3日、セブン&アイ・フードシステムズ(東京都千代田区)と提携し、10月から関東近郊の店舗「ポッポ」で、たこ焼きロボットとソフトクリームロボットを展開すると発表した。両ロボットの導入により、店舗の省人化、労働負担軽減を図るとともに、ロボ調理による人寄せ効果も期待する。実店舗での稼働で使い勝手などを検証し、他店舗への横展開につなげたい考え。

 たこ焼きロボ「オクトシェフ=写真」は生地流し込みから焼き上げ、皿への取り分けなど一連の作業を行う。人と一緒に安全作業できるアーム型の協働ロボに、人工知能(AI)による画像認識を通じたディープラーニング(深層学習)技術を組み合わせ、通常3、4人必要なたこ焼き店舗運営を1人でできる。ソフトクリームロボ「レイタ」はクリームの巻き作業から商品提供までの工程を見ることができ、娯楽性も期待できる。

ソニーなどから8.5億円調達


 コネクテッドロボティクス(東京都小金井市、沢登哲也社長、03・4520・5786)は3日、グローバル・ブレイン(東京都渋谷区)やソニー、三井不動産など5者に対する割当増資で、総額約8億5000万円の資金調達を完了したと発表した。調達資金で外食産業や小売店舗などへマーケティング活動を強化し、調理ロボットの販路を拡大。自動食器洗浄機ロボットやコンビニエンスストア向けの総菜調理ロボット、自動朝食調理ロボットサービスなどの開発に向け人材強化を急ぐ。

増資には他に東京大学協創プラットフォーム開発(東京都文京区)、500スタートアップスジャパン(東京都千代田区)が参加した。ソニーは画像処理や認識装置の技術を持ち、三井不動産は飲食店が入居するショッピングモールや複合ビルを展開する。沢登社長は「増資を機に人工知能(AI)、ロボ関連の人材獲得や、海外への展開も加速させたい」としている。
日刊工業新聞2019年7月4日

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