川重がボーイング「777X」向け部品の生産量を倍増!
胴体パネル、ロボットの習熟度が高まる
川崎重工業は米ボーイングの大型旅客機「777X」の部品を組み立てる名古屋第一工場(愛知県弥富市)の生産量を従来比2倍に引き上げた。2018年2月の初号機向け出荷以来、工場でノウハウを蓄積し、ロボットの習熟度も高まった。今後も将来の生産増加に備えつつ、岐阜工場(岐阜県各務原市)で部品の一層のコスト削減に取り組む。
ボーイングの777シリーズは累計受注数が2000機を超える、ワイドボディータイプのベストセラー機。777Xはその最新機種で、客席数能力や航続距離に優れている。
川崎重工業の名古屋第一工場は同機の前部・中部胴体パネルなどの最終組み立てを担当。工場内は自動で穿孔(せんこう)位置を認識し作業をする自社製ドリルロボットや、自動打鋲機(オートリベッター)などの設備を多数導入している。生産体制の習熟で「この先さらに生産機数が倍増しても、生産コストを上げずに対応できる」(下川広佳常務執行役員)体制が整った。
ロボットの大半は自社開発品。航空機は自動車より生産数が少ない半面、精度要求は高いが「ロボット事業部門を社内で抱えていることが役に立った」(同)。量産効果が出にくい航空機の生産で、生産コスト削減と自動化の両立にめどがついたという。
777Xは今後、需要増加が見込まれる。川重の生産機数も、それに伴い拡大する見通し。ボーイングジャパンによると、従来型777の生産機数はピーク時に月5機程度あり、777Xもそれに近い機数も期待できるという。
ボーイングの777シリーズは累計受注数が2000機を超える、ワイドボディータイプのベストセラー機。777Xはその最新機種で、客席数能力や航続距離に優れている。
川崎重工業の名古屋第一工場は同機の前部・中部胴体パネルなどの最終組み立てを担当。工場内は自動で穿孔(せんこう)位置を認識し作業をする自社製ドリルロボットや、自動打鋲機(オートリベッター)などの設備を多数導入している。生産体制の習熟で「この先さらに生産機数が倍増しても、生産コストを上げずに対応できる」(下川広佳常務執行役員)体制が整った。
ロボットの大半は自社開発品。航空機は自動車より生産数が少ない半面、精度要求は高いが「ロボット事業部門を社内で抱えていることが役に立った」(同)。量産効果が出にくい航空機の生産で、生産コスト削減と自動化の両立にめどがついたという。
777Xは今後、需要増加が見込まれる。川重の生産機数も、それに伴い拡大する見通し。ボーイングジャパンによると、従来型777の生産機数はピーク時に月5機程度あり、777Xもそれに近い機数も期待できるという。
日刊工業新聞2019年6月18日(自動車・輸送機)