送電損失95%以上削減、超電導ケーブル実証へ
NEDOなど来年2月に
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と昭和電線ケーブルシステム(川崎市川崎区)、BASFジャパン(東京都中央区)は12日、工場での省エネルギー化を目指した超電導ケーブルシステムの実証試験を2020年2月にも始めると発表した。BASFジャパンの戸塚工場(横浜市戸塚区)で実施する。民間プラントで実際の系統に三相同軸超電導ケーブルを適用した実証試験は初めて。
6月下旬にも実証試験のための工事を始める。試験期間は20年2月―21年2月の1年間。23年にもシステムの商用化を目指す。
30メガワット(メガは100万)以上の電力を利用するプラント内のケーブルに利用することで、従来ケーブルと比較し送電損失を95%以上、電気料金を年間2000万円以上の削減効果が見込める。
通常の電線は金属が導体として使われており、電気抵抗が原因の発熱で送電損失が起きる。そのため電気抵抗をゼロにできる超電導体を使った送電ケーブルで省エネ効果が期待されている。
化学工場や製鉄所などのプラントの多くは窒素ガスや液体窒素を使っている。今回の実証実験では、プラント内の既存の冷熱として使われている液体窒素を利用し、超電導ケーブルを冷却する。
6月下旬にも実証試験のための工事を始める。試験期間は20年2月―21年2月の1年間。23年にもシステムの商用化を目指す。
30メガワット(メガは100万)以上の電力を利用するプラント内のケーブルに利用することで、従来ケーブルと比較し送電損失を95%以上、電気料金を年間2000万円以上の削減効果が見込める。
通常の電線は金属が導体として使われており、電気抵抗が原因の発熱で送電損失が起きる。そのため電気抵抗をゼロにできる超電導体を使った送電ケーブルで省エネ効果が期待されている。
化学工場や製鉄所などのプラントの多くは窒素ガスや液体窒素を使っている。今回の実証実験では、プラント内の既存の冷熱として使われている液体窒素を利用し、超電導ケーブルを冷却する。
日刊工業新聞2019年6月13日