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売り手市場で…就職活動「厳しさ実感」が過去最低に

東京商工会議所、新入社員に意識調査
 東京商工会議所が東商新入社員ビジネス基礎講座を受講した新入社員の意識調査を実施したところ、就職活動開始時期も、内定時期も早期化する中で、就職活動の厳しさを実感する人も2012年度の調査以来最低を記録した。「学生優位の売り手市場」傾向が進んでいる。

 就活開始時期については、企業の広報活動開始日とされる「昨年3月1日」以前が前年度調査と比べて4・6ポイント上昇し34・8%となった。

 内定時期は選考開始日とされる6月1日以前に内定を得た割合が4・0ポイント上昇し21・7%と4年連続で増加した。いずれも前倒し傾向が顕著だ。

 1人当たりの内定数は前回調査と変わらず全体平均では1・75社。就職活動に関する感想は「順調だった」と「ほぼ順調だった」の合計が2・9ポイント上昇し58・8%と3年ぶりの増加。

 逆に「苦労したこと」は「採用枠が少なく競争が激しかった」が24・7%と12年度の調査以来最低となった。

 また、いつまで働きたいかとの問いには「定年まで」が3・9ポイント低下し21・3%と11年度以来最低を記録。「チャンスがあれば転職」「将来は独立」を合計すると24・1%と4人に1人が入社時点で転職・独立を考えている。

 同調査は中小・中堅企業を中心する新入社員1100人を対象に3月29日から4月10日にかけて実施した。
日刊工業新聞2019年6月4日

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