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手術技向上を後押しする、本物の質感に近い心臓レプリカ

クロスエフェクトが開発
手術技向上を後押しする、本物の質感に近い心臓レプリカ

糸や針、メスなどの手術器具を使った術前の予行演習などに使える心臓レプリカ

 クロスエフェクト(京都市伏見区、竹田正俊社長、075・622・2600)は、心臓の質感に極めて近く、幅0・2ミリメートルの微細形状も再現する立体構造の心臓レプリカ「超軟質精密ウェットモデル」を開発した。同社従来モデルから樹脂素材を変更し、より柔軟性を持たせる課題を解決した。超軟質で、糸や針、メスなどの手術器具を使った術前の予行演習、手術手技向上に使える。

 心房中隔欠損などの先天性小児疾患を再現した4タイプを評価サンプルとして5月に発売する。限定1000個で、消費税抜きの価格は5万2500円。予約受け付けをこのほど始めた。

 SCREENホールディングスや共栄社化学(大阪市中央区)などとの共同開発。SCREENは精密インクジェットプリンター技術を応用した3次元造形装置を、共栄社化学が新しい樹脂素材を開発した。医療機関などからCTスキャン画像を得て、最短2日で製作・出荷できる。大人の心臓やほかの臓器の製作も可能という。
日刊工業新聞2019年3月26日

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