ニュースイッチ

バーナーや駅の“音”で企業をブランディング?

心地よさを感じる「ASMR音源」で企業と消費者の新たな接点作り
 オトバンク(東京都文京区、久保田裕也社長、03・5805・2915)は、QUANTUM(同港区)と企業が持つ固有の音を活用した「音によるブランディング事業」を始めた。「ASMR音源」という聴覚や視覚への刺激で心地よさなどを感じる音(耳かき音やタイピング音など)が、リラックスや集中効果があると注目される。同事業は製品使用時に発生する音など各企業独自の音をASMR音源化、企業の新たなブランディングを支援する。

 2社は共同でブランデッドオーディオレーベル「サウンズグッド」を立ち上げ、5日にサイトを開設した。第1弾として東京ガスの「工業用バーナーの燃焼音」とJR東日本の「山手線大塚駅周辺のまちの個性を表す音」、ユカイ工学(同新宿区)の「製品プロトタイピングの過程で発生する独特な音」を公開。3社の音源を4週にわたり順次公開する。

 今後は若手アーティストと共同でのコンテンツ作成などを検討し、企業と消費者の新たな接点をつくる。

 オトバンクはオーディオブックの作成で培ったノウハウを活かし、コンテンツ制作などを担う。QUANTUMはブランディングやアーティストのマッチングをする。企業側からコンテンツの作成料などをもらうことで収益化する。視聴者のコンテンツ利用は無料。
日刊工業新聞2019年3月7日

編集部のおすすめ