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成田空港の搭乗手続きが「顔パス」に

NECの顔認証システムの採用決定、運用は2020年春から
成田空港の搭乗手続きが「顔パス」に

保安検査場などを顔パスで通過できるようになる(イメージ)

 成田国際空港は、新しい搭乗手続き「OneID」にNECの顔認証システムの採用を決定し、2020年春から運用を始める。空港におけるチェックインなどの最初の手続き時に顔写真を登録すると、手荷物預けや保安検査、搭乗ゲートといった手続きで搭乗券やパスポートを提示することなく、「顔パス」で通過できるようになる。

 保安検査場では、従来搭乗券確認を行っていた入り口をウォークスルーで通過した後、保安検査に進み、搭乗ゲートでもウォークスルーで通過できる。搭乗手続きでの顔認証の採用は世界でも取り組みが始まったばかりで、国内では成田空港が先駆ける。

 成田空港の利用者は搭乗までの煩わしい手続きが軽減され、スムーズに搭乗できるとともに、待ち時間の短縮が期待される。本人確認精度が向上することでテロなどへの未然防止にも役立つ。加えて、手続きの自動化によりスタッフの省力化や省人化も図れる。
日刊工業新聞2019年3月5日

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