半導体装置大手・ディスコ、最大規模の国内新工場の勝算
中長期で実施へ
ディスコは半導体製造装置などを増産するため、同社最大の桑畑工場(広島県呉市)と同規模の新工場を呉市に建設する検討に入った。中長期の計画で、投資額は500億円程度を想定する。IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)の普及に伴い半導体需要は安定的に伸び、半導体製造装置の増設や更新が見込まれる。業界ではディスコのほか東京エレクトロンも旺盛な需要に対応するため宮城県で拠点を増強する。
ディスコは新工場の候補地として、創業の地であり、国内3工場のうち2工場がある呉市を選んだ。同市内の既存工場から自動車で20分以内の場所に、約10万平方メートル以上の土地を調査する。関家一馬社長兼最高経営責任者(CEO)は「時間に余裕がある時からじっくり時間をかけて探す」とし、新工場の建設は10年程度先を見据えた計画だと明かす。
同社は桑畑工場と茅野工場(長野県茅野市)に半導体製造装置などを生産する新棟を19年にも着工する計画を進めており、中長期的な需要拡大を見据え生産体制を増強する。
東京エレクトロンは約40億円を投じ、子会社の東京エレクトロン宮城(宮城県大和町)の本社隣接地に工場用地(約11万平方メートル)を21年3月に取得する。同社は半導体製造装置の増産以外に、技術開発拠点としての活用も視野に入れる。河合利樹社長兼CEOは「どのように生産技術を磨き、リードタイムを短縮するかを考えている」と技術開発の重要性を強調。同社も今後の需要増に対応するため、「生産技術や人材の育成につながるような用途にも活用できる」としている。
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同社は桑畑工場と茅野工場(長野県茅野市)に半導体製造装置などを生産する新棟を19年にも着工する計画を進めており、中長期的な需要拡大を見据え生産体制を増強する。
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日刊工業新聞2019年2月5日