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ホンダが明かした19年度の世界販売「528万台」は慎重?それとも?

今年度並みを確保へ
ホンダが明かした19年度の世界販売「528万台」は慎重?それとも?

日本で4年ぶり復活の「インサイト」

 ホンダは、2019年度の4輪車の世界販売台数を18年度見通し比横ばいの528万台に設定した。米中貿易摩擦など世界的な経済環境の不透明感から北米や中国市場の減速感はあるものの、18年度並みの販売を確保する考えだ。19年度は収益改善に向けた開発や生産などの効率化を進める。

 2輪車は同0・5%増の2050万台と引き上げる。2輪車の主要市場であるインドでは、同国内での生産能力を640万台から20年には同700万台に引き上げる計画だが、市場の減速感も見据える。

 また船外機や発電機などのパワープロダクツの19年度の世界販売は、前年度見通し比ほぼ横ばいの633万台に設定した。
日刊工業新聞電子版2019年1月11日
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
中国販売の先行きが気になりますが、年初に経営幹部と話したところ、「18年の年末は、『今後、(購入)インセンティブが計画されている』という噂があり、買い控えが起きた」とのことでした。また、中国は新車市場が急激に縮小しないように手を打つだろうという観測も聞きます。 記事に〈19年度は収益改善に向けた開発や生産などの効率化を進める〉とあるので、今年は積極策に出るより、販売をキープしつつ、20年度以降に販売拡大を狙っていくのかもしれません。

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