トンネルの騒音でも問題なし!清水建設が骨伝導ヘッドセット
マスクや耳栓などの保護具を着脱しなくても通話が可能
清水建設はトンネル内の騒音下でも防塵マスクや防音耳栓をしたまま通話できるシステム「骨伝導ヘッドセット(仮称)」を開発した。システムは骨伝導スピーカーとマイク、データ送受信用の無線接続アダプター、超小型通信機器から成り、京セラの協力を得て同社製機器を使用した。骨伝導スピーカーが音声の振動をこめかみから聴覚神経に伝達させ、骨伝導マイクが声帯やこめかみの振動から声を拾うため、通話時にマスクや耳栓など保護具の脱着が不要となる。
使用者が通信相手の名前を声にするだけで、音声認識人工知能(AI)アプリが自動的に単数か複数の通話相手を選定し、自由に通話できる。
長崎県内で施工中の木場トンネルの切羽(掘削面)付近で試作機を使い実証実験したところ、「極めてうるさい」と定義される90―95デシベルの騒音下でマスクと耳栓をした状態でも明瞭な音質・音量で通話できた。今後、清水建設は使用者から得たニーズを開発に反映させる。京セラは2019年夏にもスピーカーとマスクを一体化した小型機器を試作、20年度の商品化を目指す。
使用者が通信相手の名前を声にするだけで、音声認識人工知能(AI)アプリが自動的に単数か複数の通話相手を選定し、自由に通話できる。
長崎県内で施工中の木場トンネルの切羽(掘削面)付近で試作機を使い実証実験したところ、「極めてうるさい」と定義される90―95デシベルの騒音下でマスクと耳栓をした状態でも明瞭な音質・音量で通話できた。今後、清水建設は使用者から得たニーズを開発に反映させる。京セラは2019年夏にもスピーカーとマスクを一体化した小型機器を試作、20年度の商品化を目指す。
日刊工業新聞2018年12月27日