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自動運転のコンセプト車が面白い

アイシン精機、CESで披露
自動運転のコンセプト車が面白い

CESで初披露する体験型コンセプトカー「i−mobility TYPE−C」

 アイシン精機は13日、2019年1月8―11日に米ラスベガスで開かれる家電・IT見本市「CES」での出展概要を発表した。自動運転の体験型コンセプトカー「i―mobility TYPE―C」(アイ・モビリティー タイプ・シー)を初出展する。このほか運転手の感情推定技術やカーナビゲーション技術を応用した物流支援など、コネクテッド関連技術を披露。次世代の実用化を見据え、顧客などに提案する。

 乗り物を使ったサービス「MaaS(マース)」時代を想定。コンセプトカーは左右それぞれで、異なる用途を表現した。左側は個人所有の自動運転車を想定。運転手が乗り込む前に自動でドアを開け、シートを乗りやすい方向に回転させるといった動作を行う。

 右側は完全自動運転のリムジンカーを想定し、仕事や娯楽など用途に合わせてシートが回転したり、チャイルドシートに変形したりする。加えて運転手の感情を読み取り、怒りやリラックスといった感情に合わせてマッサージの仕方を変えるシート技術を紹介。快適な車内空間を提案する。

 コネクテッド技術では、カーナビのデータから最適な運行ルートを提案する物流支援技術や、アクチュエーターのデータから路面を推定して安全なルートを提案する技術などを紹介する。

 アイシンのCES出展は18年に続き2回目。植中裕史専務役員は「アクチュエーターシステムとコネクテッドの連携は、我々がやるべき領域だ。合わせてMaaSも必須要素。CESで技術動向やニーズをつかむと同時に、異業種連携のきっかけにしたい」と述べた。
日刊工業新聞2018年12月14日

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