「UX」「ES」…新車相次ぐレクサス、その売れ行きは?
18年上期の世界販売は過去最高
トヨタ自動車は27日、高級車ブランド「レクサス」の新たな小型スポーツ多目的車(SUV)「UX=写真」を発売したと発表した。直列4気筒の排気量2000ccエンジンを搭載し、エンジン車とハイブリッド車(HV)をそろえた。5人乗りで、レクサスのSUVでは最小サイズとなる。価格は390万―535万円(消費税込み)。グローバルで月間6250台、そのうち国内で、同900台の販売を目指す。
UXは全長4495ミリ×全幅1840ミリ×全高1540ミリメートル。使用実態に近づけた新燃費表示基準「WLTCモード」燃費はHVモデルで1リットル当たり22・8キロメートルなど都会での使用を意識。張り出したフェンダーなどにより、大胆で洗練したデザインに仕上げた。
予防安全パッケージ「レクサス・セーフティー・センス+」など安全技術も充実。国内での事前受注は月販目標の約6倍の5500台に達する。
SUVは世界的に市場が活況で、UXはレクサスのSUVで4車種目となる。沢良宏専務役員は「レクサスの間口を広げたい」と強調。トヨタ初の生え抜きの女性役員で開発責任者の加古慈常務役員は「クーペのようなドライビングポジションを設定した」と特徴を語った。トヨタ自動車九州宮田工場(福岡県宮若市)で生産する。
(日刊工業新聞2018年11月28日掲載)
トヨタ自動車は、10月24日に発売した高級ブランド「レクサス」の新型セダン「ES」の発売後1カ月の受注が約5600台だったと公表した。月間販売目標台数の約16倍で、そのうち最上級モデルが対象となる「デジタルアウターミラー」のオプション搭載率は2割に上った。
レクサスESは車台やパワートレーンを刷新し、運転時の疲労を低減する機構を取り入れるなど、快適性や上質感にこだわった。またサイドミラーの映像をカメラで撮影し、車内の画面に映し出すデジタルアウターミラーを、量販車で初めて採用した。価格は580万円(消費税込み)からで、同ミラーのオプション価格は21万6000円(同)。月間販売目標は350台。
(日刊工業新聞2018年11月28日掲載)
トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」の1―6月の世界販売台数が32万7838台(前年同期比7・4%増)となり、過去最高を更新した。主力の北米は約14万7000台となって横ばいだったが、日本が約3万3000台(同約50%増)、香港を含む中国が約6万9000台(同約14%増)と伸長している。
2017年10月に全面改良した旗艦セダン「LS」や、同12月に発売した3列シートモデルのスポーツ多目的車(SUV)「RX350L」「RX450hL」の販売が好調だった。北米・日中のほか、欧州が約3万9000台(同約7%増)、東アジアが約1万6000台(同約21%増)と増加した一方、中近東は約1万5000台(同約13%減)に落ち込んだ。
(日刊工業新聞2018年8月3日掲載)
トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が新段階に入る。トヨタは5日、レクサスの国内累計販売台数が3月末時点で50万台を超えたと発表。2005年8月の国内発売以来、約12年半での到達となる。レクサスは89年に米国で生まれた比較的若いプレミアムブランド。トヨタはレクサスを通じ、車だけでなく生活全般の質の向上を提案し、ブランド力の向上を狙っている。
国内累計販売の内訳は、旗艦セダン「LS」が約9万台、スポーツ多目的車(SUV)「RX」が約8万台など。一方、17年の世界でのレクサス販売の約半数は北米で、欧州勢の強い中国市場での販売増が課題だ。
トヨタは3月末、都内に体験型施設「レクサスミーツ」を開設するなど「レクサスのある生活」そのものの提案に力を入れる。レクサス販売店ではランドセルや文房具など、レクサスブランドの生活用品を広く扱う。先進技術をいち早く採り入れる役割も担っており、自動運転や走行安全などの機能もまずレクサス車から搭載する計画だ。
車以外でのブランド展開も加速。レクサスのプレジャーボートを19年後半に米国で、20年春には日本でも発売する。総合的なブランド力の発信で、独ダイムラー系のメルセデス・ベンツや独BMWなど「ジャーマン3」と呼ばれるプレミアムブランドとの競争を生き抜く考えだ。
(日刊工業新聞2018年4月6日掲載)
UXは全長4495ミリ×全幅1840ミリ×全高1540ミリメートル。使用実態に近づけた新燃費表示基準「WLTCモード」燃費はHVモデルで1リットル当たり22・8キロメートルなど都会での使用を意識。張り出したフェンダーなどにより、大胆で洗練したデザインに仕上げた。
予防安全パッケージ「レクサス・セーフティー・センス+」など安全技術も充実。国内での事前受注は月販目標の約6倍の5500台に達する。
SUVは世界的に市場が活況で、UXはレクサスのSUVで4車種目となる。沢良宏専務役員は「レクサスの間口を広げたい」と強調。トヨタ初の生え抜きの女性役員で開発責任者の加古慈常務役員は「クーペのようなドライビングポジションを設定した」と特徴を語った。トヨタ自動車九州宮田工場(福岡県宮若市)で生産する。
(日刊工業新聞2018年11月28日掲載)
初のデジタルミラー車を設定、ESは目標の16倍受注
トヨタ自動車は、10月24日に発売した高級ブランド「レクサス」の新型セダン「ES」の発売後1カ月の受注が約5600台だったと公表した。月間販売目標台数の約16倍で、そのうち最上級モデルが対象となる「デジタルアウターミラー」のオプション搭載率は2割に上った。
レクサスESは車台やパワートレーンを刷新し、運転時の疲労を低減する機構を取り入れるなど、快適性や上質感にこだわった。またサイドミラーの映像をカメラで撮影し、車内の画面に映し出すデジタルアウターミラーを、量販車で初めて採用した。価格は580万円(消費税込み)からで、同ミラーのオプション価格は21万6000円(同)。月間販売目標は350台。
(日刊工業新聞2018年11月28日掲載)
18年1-6月、世界販売過去最高
トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」の1―6月の世界販売台数が32万7838台(前年同期比7・4%増)となり、過去最高を更新した。主力の北米は約14万7000台となって横ばいだったが、日本が約3万3000台(同約50%増)、香港を含む中国が約6万9000台(同約14%増)と伸長している。
2017年10月に全面改良した旗艦セダン「LS」や、同12月に発売した3列シートモデルのスポーツ多目的車(SUV)「RX350L」「RX450hL」の販売が好調だった。北米・日中のほか、欧州が約3万9000台(同約7%増)、東アジアが約1万6000台(同約21%増)と増加した一方、中近東は約1万5000台(同約13%減)に落ち込んだ。
(日刊工業新聞2018年8月3日掲載)
国内50万台突破
トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が新段階に入る。トヨタは5日、レクサスの国内累計販売台数が3月末時点で50万台を超えたと発表。2005年8月の国内発売以来、約12年半での到達となる。レクサスは89年に米国で生まれた比較的若いプレミアムブランド。トヨタはレクサスを通じ、車だけでなく生活全般の質の向上を提案し、ブランド力の向上を狙っている。
国内累計販売の内訳は、旗艦セダン「LS」が約9万台、スポーツ多目的車(SUV)「RX」が約8万台など。一方、17年の世界でのレクサス販売の約半数は北米で、欧州勢の強い中国市場での販売増が課題だ。
トヨタは3月末、都内に体験型施設「レクサスミーツ」を開設するなど「レクサスのある生活」そのものの提案に力を入れる。レクサス販売店ではランドセルや文房具など、レクサスブランドの生活用品を広く扱う。先進技術をいち早く採り入れる役割も担っており、自動運転や走行安全などの機能もまずレクサス車から搭載する計画だ。
車以外でのブランド展開も加速。レクサスのプレジャーボートを19年後半に米国で、20年春には日本でも発売する。総合的なブランド力の発信で、独ダイムラー系のメルセデス・ベンツや独BMWなど「ジャーマン3」と呼ばれるプレミアムブランドとの競争を生き抜く考えだ。
(日刊工業新聞2018年4月6日掲載)