指静脈パターン復元を防ぐ、生体認証向けシール
情報学研が開発
国立情報学研究所の越前功教授と大金建夫特任技術専門員は、生体認証に使う指静脈の識別機能はそのままに、写真から指静脈パターンの復元を防ぐシールを開発した。シールは指静脈の識別に使われる近赤外光を透過させて、可視光で撮影すると妨害パターンを提示する。現金自動預払機(ATM)などの認証装置は引き続き利用できる。
指静脈パターンなどの生体情報を使った個人認証は忘れたり、紛失したりするリスクがない反面、一度情報を盗まれると換えが効かない問題がある。ピース写真などから静脈パターンを復元する技術も登場している。
そこで疑似静脈パターン(ジャミングパターン)を印刷したシールを開発した。写真からのパターン復元を防ぐが、近赤外光は透過するため既存の認証装置はそのまま使える。個人が自らの意思で簡単に着脱できる。
指静脈パターンなどの生体情報を使った個人認証は忘れたり、紛失したりするリスクがない反面、一度情報を盗まれると換えが効かない問題がある。ピース写真などから静脈パターンを復元する技術も登場している。
そこで疑似静脈パターン(ジャミングパターン)を印刷したシールを開発した。写真からのパターン復元を防ぐが、近赤外光は透過するため既存の認証装置はそのまま使える。個人が自らの意思で簡単に着脱できる。
日刊工業新聞2018年11月9日