「親の応援」なしでは成功・失敗の区別できない幼児の課題処理
中部大学人文学部の川本大史講師らは、幼児の成功と失敗の認知が親の応援で変わることを突き止めた。親が隣で応援して課題を処理すれば成功と失敗を区別して認知するが、応援なしで1人で処理すると区別できない。日常の親の関わり方が幼児の判断や学習に影響することを示した。幼児の課題処理時の脳活動を、脳波の一種で特定刺激に対して生じる一過性の事象関連電位で計測した。応援がある成功時は、同電位の成分「報酬陽性電位」の振幅を大きくして成功と失敗を区別していた。
日刊工業新聞2018年11月9日