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進水した潜水艦「おうりゅう」、初採用で距離延びる!

リチウムイオン蓄電池で水中航行能力が高く
三菱重工業は4日、防衛省向け潜水艦「おうりゅう=写真」の命名・進水式を神戸造船所(神戸市兵庫区)で開いた。防衛省の村川豊海上幕僚長や、三菱重工業の阿部直彦執行役員防衛・宇宙セグメント長ら約300人が参加した。艤装(ぎそう)工事を経て2020年3月に引き渡す予定。

 おうりゅうは「そうりゅう」型の11番艦で、建造費は約660億円。全長84×幅9・1×深さ10・3メートル、基準排水量2950トン、水中速力約20ノット。ディーゼル機関で発電し、蓄えた電気で水中走行する。

 従来の潜水艦は動力源として鉛蓄電池を備えていたが、おうりゅうは初めてリチウムイオン蓄電池を採用した。同電池はジーエス・ユアサテクノロジー(京都府福知山市)が納入。鉛蓄電池に比べ、水中航行能力が高くなり、水中航行距離も延びるという。

 三菱重工業神戸造船所で建造した戦後28隻目の潜水艦。
日刊工業新聞2018年10月5日

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