米科学情報会社が発表した新たな日本人ノーベル賞候補
京都大学化学研究所の金久実特任教授
米科学情報企業のクラリベイト・アナリティクス(フィラデルフィア)は20日、学術論文の被引用数などを基に同社が予想するノーベル賞受賞の有力候補者として新たに17人を発表した。日本人では医学・生理学分野で京都大学化学研究所の金久実特任教授(70)を選出した。
金久氏は全遺伝情報(ゲノム)などの生命科学のビッグデータ(大量データ)から生体システムの機能を解読し医療や創薬につながるデータベース(DB)「KEGG」を開発し、バイオインフォマティクス(生命情報)技術に貢献したことが認められ、今回クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞を受賞した。同日の会見で金久氏は「バイオインフォマティクスは生命科学の研究者のサポートと見られていたため受賞すると聞いて驚いた。この分野に光が当たることで生命の謎を解き明かそうとする若い研究者が出てくることに期待する」と語った。
クラリベイトが選んだノーベル賞有力候補者の対象分野は医学・生理学、物理学、化学、経済学の4分野。同社の学術文献・引用DBから、被引用数が上位0・1%に入る論文を選び、独自性や影響力、受賞歴などを分析して決める。
本賞は16年までのトムソン・ロイター引用栄誉賞を引き継いだもので、「ノーベル賞の登竜門」とも言われている。
過去には12年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏も選ばれている。
金久氏は全遺伝情報(ゲノム)などの生命科学のビッグデータ(大量データ)から生体システムの機能を解読し医療や創薬につながるデータベース(DB)「KEGG」を開発し、バイオインフォマティクス(生命情報)技術に貢献したことが認められ、今回クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞を受賞した。同日の会見で金久氏は「バイオインフォマティクスは生命科学の研究者のサポートと見られていたため受賞すると聞いて驚いた。この分野に光が当たることで生命の謎を解き明かそうとする若い研究者が出てくることに期待する」と語った。
クラリベイトが選んだノーベル賞有力候補者の対象分野は医学・生理学、物理学、化学、経済学の4分野。同社の学術文献・引用DBから、被引用数が上位0・1%に入る論文を選び、独自性や影響力、受賞歴などを分析して決める。
本賞は16年までのトムソン・ロイター引用栄誉賞を引き継いだもので、「ノーベル賞の登竜門」とも言われている。
過去には12年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏も選ばれている。
日刊工業新聞2018年9月21日