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宇都宮市、空きオフィスに続き「空き用地バンク」開始

 宇都宮市は市内の空き事業用地の活用を促し、企業誘致を加速させる。同市が公開を始めたウェブサイト「空きオフィスバンク」に続き、今後「空き工場用地バンク」を創設する方針。企業立地の受け皿確保や女性の雇用促進につなげる。

 開設した空きオフィスバンクは登記事項の「建物の種類」が「事務所」であることなどを条件に、市街化区域全域を対象に物件を募集。宇都宮市は4月に、本社機能を持たない営業所や開発拠点などの新・増設に補助金を交付する「オフィス企業立地補助金」を創設している。市の担当者は「事務職の増加は女性の雇用増につながる」とみており、「オフィス企業立地補助金と組み合わせて活用してほしい」と話している。

 新たに創設する予定の「空き工場用地バンク」は建物の種類が工場または地目が宅地であることなどが条件で、準工業地域と工業地域および工業専用地域を対象に物件を募る。

 両バンクともに、情報登録申請書や登記事項証明書の写しなどの資料を提出。その後、交通アクセスや延べ床面積など物件情報をウェブ上で紹介する。その後、利用者は市役所を介さず直接連絡を取り合う。売買、賃貸が可能で現在活用していないなどの条件がある。
(2018年8月29日)
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
オフィスや用地を効率的に探せるようになります。今後、どのくらい借り手の増加につながるか、効果も気になります。

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