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運転手の体調異常や居眠り、シートベルトで検知します

メディカルプロジェクトが非接触センサー開発
運転手の体調異常や居眠り、シートベルトで検知します

シートベルトに装着し、運転者の呼吸や脈拍の状況を検知する

メディカルプロジェクト(静岡市葵区、森典昭社長、054・252・1141)は、車のシートベルトに装着し、運転者の呼吸や脈拍の状況を検知できるセンサーを開発した。呼吸や脈拍から体調異常や居眠りなどを推測可能。警報や自動ブレーキなどと組み合わせることで事故防止に役立つ。自動車や自動車部品メーカーでの採用を目指す。

運転手の呼吸や脈拍に伴う微小な動きを空圧センサーが検知し、呼吸数と脈拍数、体の動きを出力できる。路面の振動などによるノイズを除き出力結果が路面状況の影響を受けにくくした。センサーの開発にあたり、北海道立総合研究機構工業試験場の技術指導を受けた。

脈拍と呼吸の状況から、運転者の体調異常や居眠りなどを推定できる。脈拍や呼吸が遅くなったり早くなったりなどの異変を検知した際、警報や自動ブレーキなどと連動できるようにすれば、事故を未然に防ぐことが可能になる。センサーの検知部分はシートベルトへの取り付け場所別に3タイプを開発、用途により選択できる。自動車メーカーと自動車部品メーカーに、評価用の製品を販売し、試験を実施している。

最近は、高齢者など運転中の体調異常が原因となる交通事故が顕在化。また居眠り運転での事故も多発している。これまで運転者の異変をカメラで検知する製品はあるが、非接触で呼吸や脈拍を検知するセンサーはないという。
日刊工業新聞2018年8月10日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
文中にあるように、運転手の手前側にカメラをおいて顔の表情から運転手の状況などを推定するシステムは見たことがありましたが、シートベルトで検知するのは確かに初めて見ました。路面状況によるノイズをカットし、どの程度の精度で検知できるかが気になります。

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