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「皮膚のたるみ」を松ぼっくりで予防!資生堂がスキンケアに応用へ

阪大と共同研究。リンパ機能の低下を防ぐ機能にセイヨウアカマツの球果
「皮膚のたるみ」を松ぼっくりで予防!資生堂がスキンケアに応用へ

写真はイメージ

 資生堂は皮膚の「たるみ」にリンパ管の機能低下が原因であることを確認したとともに、セイヨウアカマツの球果(松ぼっくり)から採取した成分が有効だと発見した。リンパ機能を強化し、老化予防や改善が期待できる。同社では研究成果を自社のスキンケア製品に応用する予定。

 真皮にあるリンパ管は老化の原因となる老廃物や水分、脂質を排出する役割を担う。機能が低下すると脂肪酸がリンパ管から皮膚中へ漏れ出ることで脂肪が蓄積し「たるみ」につながるが、アペリンが脂肪酸の流出を抑制する働きがあることを大阪大学との共同研究で明らかにした。

 さらに資生堂がマツエキスにアペリン同様の抑制作用があることを発見した。同社の加治屋健太朗研究員は「機能解明の次はソリューションを提案し活性化させたい」としている。
日刊工業新聞2015年07月15日 建設・エネルギー・生活
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
子どものころよく松ぼっくり拾いをした。そのおかげか、比較的この年齢になってもたるみを持ちこたえている。

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