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独居の高齢者を救う、テレビに付ける井戸端会議システム

昇和エレクトロニクスが年内に商用化へ
 昇和エレクトロニクス(神奈川県厚木市、工藤昇二社長、046・224・9295)は、独り暮らし高齢者の生活支援用に、IT井戸端会議システムを開発する。高齢者宅にあるデジタルテレビに専用入力ユニットとカメラを取り付け、テレビをつけるだけで友人の高齢者や自分の家族などと、画面を通じた会話ができるようにする。初期設定費用は1万円程度に抑えたい考え。年内に商品化を目指す。

 高齢化社会と過疎化の進展で、独り暮らし高齢者の生活支援が社会問題になりつつある。

 見守りロボットや話しかけロボット、ポットやドア、スマートフォンと連動した生活支援システムもすでに実用化されているが、高齢者はIT機器操作が苦手な人が多く、スマホやリモコンだと使えない場合も珍しくない。家庭のテレビならば高齢者の“操作に対する抵抗”が少なく、実用性が高い。

 昇和エレクトロニクスは従来、自動車や電機向けの仕事が多かったが、2017年あたりから生活分野商品へ展開を模索し、高齢者のIT井戸端会議に着目した。高齢者は体が弱って外出しなくなると認知症が進みやすくなり、井戸端会議で“コミュニケーション”を保つことで進行の防止にもなる。デイサービス施設で欠席高齢者の健康確認などにも使える。ゆくゆくは買い物や行政の情報案内にも役立つと見ている。
日刊工業新聞2018年6月13日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
記事にあるように見守りロボットや話しかけロボットなどの生活支援システムは続々と登場していますが、できることなら友人などと会話や家族と会話を楽しみたいですよね。

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