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スマホで口臭をどうやって測定する?

アプリで口臭リスク「見える化」ライオンなどが開発
 ライオンはエムティーアイや富士通クラウドテクノロジーズと協業で、口臭リスクを見える化するスマートフォン専用アプリを開発した。今後、実証実験を通じて口臭ケアサポートアプリの価値を検証し、新事業を展開する。アスリートのかむ力とコンディションとの関連性を分析してパフォーマンスを向上させるサービスや睡眠に関するアプリの開発にも乗り出す。

 開発した試作モデルでは、舌の状態をスマートフォンで撮影後、すぐに口臭リスクを表示する。舌の状態の数値データから、人工知能(AI)解析によって口臭強度など口臭リスクを判定。スマートフォンを通じて、口臭リスクをリアルタイムで見える化できる。BツーB(企業間)事業に展開できる可能性もあり、他企業とともに実証実験を通じて検証を進める。

 接客業ではクレーム要因の一つに口臭が挙がるなど、口臭ケアの重要性が高まっている。

 ライオンは2018年1月に新規事業開発を強化するため、イノベーションラボを新設した。スタートアップ企業やオープンイノベーションなど外部企業との協業を進め、効率的に事業創出を図る。
日刊工業新聞2018年5月24日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
画像からにおいを計測するというのが面白いなと思いました。 口臭リスクと聞いて、健康リスクという言葉を連想しました。今後このアプリの情報から、健康に関する色々なことがわかるようになるといいなと思いました。

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