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「高専教育」6割共通、4割独自の中身

全51校で「モデルコアカリキュラム」をスタート
 国立高等専門学校機構(高専機構)は教育内容の6割を共通化した「モデルコアカリキュラム」を、全国51の全ての国立高専で始めた。変化の激しい産業社会に対応できる高度技術者育成のため、高専全体で一定の教育水準を確保する。各高専の教育の4割は、得意分野や地域の産業構造に対応させることで、専門性と個性のある人材育成を実現する。

 モデルコアカリキュラムの「モデル」は、技術者の分野横断的なコミュニケーションやリーダーシップなどの能力をまとめたもの。

 「コア」は工学基礎や数学、人文・社会科学などと、電気・電子、機械、材料などの分野別の専門能力からなる。教員が「何を教えたか」という従来型から、学生が「何を身に付けたか」を見る学習者主体でカリキュラムを整備した。

 それぞれ到達レベル6段階を設定しており、高専本科卒業時には最初の2段階に達することを必須とする。学力の定着度を客観的に評価する「コンピューター・ベースト・テスティング」(CBT)で、学生の能力を確認する。さらに上の段階の教育は、専攻科修了や各高専・学科の特色により取り組む。

 モデルコアカリキュラムはこれまで半分程度の国立高専で実施していたが、18年度から全面実施に切り替えた。さらにこの上に各高専が社会ニーズの高いテーマや地域の特性に合わせた教育を行う。
                        
日刊工業新聞2018年5月17日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
例えば情報セキュリティーは高知工業高専など20弱、ロボットは鈴鹿工業高専を拠点に約10の高専でプログラムを構築している。沖縄工業高専は単独で航空技術者プログラムを開発している。

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