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中国のシックハウス問題を好機に、自然素材で進出

無添加住宅、現地不動産大手と提携でモデルハウス開設
 無添加住宅(兵庫県西宮市、難波宏之社長)は中国に進出する。4月中旬に中国の大手不動産開発会社「ランドシー」(南京市)と代理店契約を締結。無添加住宅がプロデュースする自然素材の家「無添加住宅」や独自の同素材の建材製品を中国で販売する。販売促進のため、ランドシーが湖州市に建設する分譲住宅の一角に、無添加住宅のモデルハウスを15日にオープンする。

 中国進出は、現地で高まる自然素材の建材を使用した住宅需要を取り込むのが狙い。壁材にしっくいや屋根材および天然石を、断熱材は炭化コルク、塗料には柿渋、接着剤に米のり・にかわを使用した自然素材の無添加住宅と建材製品を中国でも販売する。モデルハウスでその良さを実感してもらう。

 中国はシックハウスなど室内空気環境に関わる健康問題で、年間約220万人の幼児や高齢者が死亡していると言われている。その中で強みの自然素材の建材製品が中国でも生かせると判断し、中国進出を決めた。

 同社は自然素材にこだわる無添加住宅を展開。全国にある約160の代理店を通じ年間300棟ペースで販売する。国内の無添加住宅のモデルハウスは、代理店が全国の総合展示場に出展している。
日刊工業新聞2018年4月2日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
自然素材の需要は日本でも高まっています。リノベーション市場などでは暖かみを感じる無垢の床材が人気とか。

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