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AI駆使して「たこ焼き」を器用につくるロボット、都内で見られる日も近い?

コネクテッドロボティクス、HISから受注
AI駆使して「たこ焼き」を器用につくるロボット、都内で見られる日も近い?

焼き上がったらトングに持ち替えて、たこ焼きをつかみ器に移す

 コネクテッドロボティクス(東京都小金井市、沢登哲也社長)は、エイチ・アイ・エス(HIS)から多軸ロボットを使った独自の自動たこ焼きシステム「オクトシェフ」を受注した。今春にも納入する。HISグループはホテルやテーマパークで積極的にロボットを活用している。都心の施設でオクトシェフを活用すると見られる。受注額は明らかにしていない。

 オクトシェフは多軸ロボット1台と振動による自動返し機能が付いたたこ焼き器、生地サーバーなどで構成。タッチ画面で指示を出すと、生地をカップで受け取り、たこ焼き1個分の具の入った皿に生地を入れる。その皿がたこ焼き器の上に移動して生地と具を落とす。ロボットが焼き器のスイッチを入れて、ある程度焼けてくるとロボットがピックを持ち、生地の縁をピックでなぞって回転しやすくする。焼けたらトングに持ち替え、器に入れる。

 焼き具合は人工知能(AI)の画像認識技術で確認する。ロボットの制御と画像認識は独自に開発した。

 AIはIBMの「ワトソン」の機械学習システムを活用している。多軸ロボットは現在、デンマークのユニバーサルロボット製を利用しているがメーカーは問わない。

 HISはロボットがコーヒーを給仕する「変なカフェ」を東京・渋谷に出店した。オクトシェフもロボットによる自動化システムでサービスする形態の店舗で活用する見込み。

 コネクテッドロボティクスはロボットによる調理の自動化システム開発が主な業務で、2014年2月に設立した。今後は牛丼や焼き鳥、デザート調理の自動化を目指す。
自動たこ焼きシステム「オクトシェフ」
日刊工業新聞2018年2月14日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
汎用的なロボットを使い、システムを入れ替えるだけでさまざまな作業ができれば飲食店でも導入が進みそうです。

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