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2017年度、中小町工場の間で注目を集めた言葉は?

 2017年にはやった言葉を表彰する「新語・流行語大賞」の年間大賞に「インスタ映え」「忖度(そんたく)」が輝いてから早1カ月以上が経過した。世相を反映した言葉が選ばれて注目を浴びた中、中小町工場の間で2017年にはやった言葉を表彰する「ものづくり流行語大賞2017」も開催された。

 1カ月以上にわたるSNSでの公開投票で33ワードにおよぶノミネートの中から、今年は町工場のモノづくりを体験できるワークショップ「町工場えんにち!」が271票を獲得。大賞に選ばれた。
 町工場えんにち!は、勝手に町工場親善大使(非公式)を務める声優の羽田詩織さんがプロデュースしたイベント。16年9月、ウェアラブルチェア「アルケリス」やヌンチャクのように振って開閉できる「アイフォーン・トリック・カバー」を開発したニットー(横浜市金沢区)を舞台に始まって以降、17年には5回開かれた。会場では多くの町工場がブースを出展し、モノづくりを体験できるワークショップを展開。家族連れや子どもたち、大人まで入り交じって楽しむ姿が見られた。羽田さんは「念願の大賞受賞で非常にうれしい」と喜びを表した。

 2位は「あだち工場男子」。17年4月に足立区内の製造業で働く男性技能者の様子を集めた写真集のタイトルがランクインした。
 ものづくり流行語大賞は、リーマンショック後の中小町工場の景気が回復しない中、中小町工場を盛り上げようと2010年に心技隊(製造業に関わる経営者が集う集団)によって始められた。
 今回は、11月14日から12月31日までSNS上で投票を募り、投票総数は1289票を集めました。表彰式を開催予定だが、日程などは未定だ。

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日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
町工場えんにち!を取り仕切る羽田さんは「ゆくゆくは幕張メッセやビッグサイトでも開催したい」と意気込んでいます。ものづくりに触れあえるイベントとして小さな灯を点し始めたえんにち!。大きなムーブメントになることを期待したいところです。 オフィシャルホームページでは次回の開催予定も掲載されているので一度町工場の職人さんと一緒にモノづくりに触れあってみてはいかがでしょうか?」 (日刊工業新聞社 編集局 山田諒)

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