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キユーピーがAI画像認識でポテト選別 

鳥栖工場で試験運用、品質管理の精度向上狙う 
キユーピーがAI画像認識でポテト選別 

工場に試験導入したAI画像認識装置

 キユーピーはベビーフードなどに使う角切りポテトの選別工程で、人工知能(AI)による画像認識を導入する。見栄えの悪いポテトをカメラ画像を通じてAIが選別する。鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)のラインで試験運用を始めており、改善を経た後に2018年早々にも本格運用する。鳥栖工場に続き、ポテトサラダをつくるグループ各社の工場にも導入を図る。ゆくゆくは海外工場にもAIを導入する方針。

 ジャガイモは個体により黒ずんだ部分があり、人体には無害だが消費者から「商品が古いのでは」と不安がる例が多い。見栄えの悪いジャガイモをカメラ画像経由でAIが選別、ラインから取り除く。

 人間による作業では疲労による集中力の低下などで時間が経つにつれ効率が下がるが、自動選別の作業効率は一定に保てる。「実質的に検査速度を2倍にアップできる」(渡辺龍太執行役員生産本部長)。品質管理の精度も向上する。

 システムはデータ分析を手がけるブレインパッドと共同開発した。鳥栖工場に続くグループ会社の導入では角切りポテトではなく、ジャガイモの不良品選別も手がける。ジャガイモ選別はポテトサラダ増産や効率向上の障害になっており、AIの活用により解決を目指す。
日刊工業新聞2017年11月28日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
鳥栖工場ではベビーフード向けに、1日5トン近くのジャガイモを使用する。ジャガイモは加工しやすいように芽や皮を取り除き、サイコロ状にカットした状態で業者から仕入れている。「ベビーフードは一般のポテトサラダより、品質要求が強い」(渡辺本部長)という事情もある。 (日刊工業新聞第二産業部・嶋田歩)

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