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慶大が開発した瞬発力がすごいアクチュエーター

モーターの力をバネにためてクラッチで解放。実用化へベンチャー立ち上げ
慶大が開発した瞬発力がすごいアクチュエーター

瞬発アクチュエーター「超瞬発マシン」(慶大提供)

 慶応義塾大学理工学部の桂誠一郎准教授らは、瞬発的な力を発揮できるアクチュエーターを開発した。モーターとバネ、クラッチを組み合わせたシンプルな機構。モーターの力をバネにためてクラッチで解放する。クギを打つなど衝撃を与えてもギアが壊れない。

 製造ラインを高速で流れる製品の不良品を弾いたり、ロボットが姿勢を崩した際に脚を出したりと、瞬間的な動きへ提案する。基本特許を出願し、大学発ベンチャーを立ち上げ、実用化を目指す。

 高出力モーターの周囲に強力なバネを配置し、モーターの回転力をバネに蓄える。電磁クラッチでモーターを切り離すと、力が解放されて瞬発力を発揮する。クギを打つなどの衝突の瞬間はバネが反力を受け止めるため、減速機などのギアが破損する心配はない。

 解放途中でクラッチをつなぎ直すことも可能。モーター側の制御で精密に位置決めできる。
日刊工業新聞2017年11月15日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
モーター単体では出力と速度がトレードオフの関係にあり、これまで瞬間的に強い力を出すには、モーターを大型化していく必要があった。

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