リオンが軟骨伝導補聴器を開発。外耳道閉鎖症患者の手術不要に
リオンは、軟骨伝導を研究する奈良県立医科大学の細井裕司学長と共同で、耳の穴がふさがった外耳道閉鎖症の患者に対応した「軟骨伝導補聴器」を開発した。耳の軟骨に補聴器を付けるだけで利用でき、患者の頭部に埋め込むといった負担がない。13日に全国9カ所の病院で発売する。「HB―J1CC」の消費税抜き価格は片耳用が30万円、両耳用が51万円。ウエアラブル端末への応用も計画する。
軟骨伝導補聴器は、一般的な耳かけ型補聴器と同様の形状だが、イヤホンの代わりに小型の振動子を耳の入り口周辺の軟骨部に装着して音を聞かせる。利用者だけに音が聞こえるのが特徴。
リオンは既存の補聴器や今後発売する製品に軟骨伝導の技術を導入する。耳が聞こえる健常者でも軟骨振動で耳の穴をふさぐことなく音を聞けるため、イヤホンやスマートフォン、各種通信機器などへの応用を計画する。
リオンの清水健一社長は「イヤホンがなく、耳をふさがない。補聴器以外の発展にも期待したい」と話した。細井学長は「普通の補聴器のように使える。自分の耳の一部がスピーカーになる」と説明した。
軟骨伝導補聴器は、一般的な耳かけ型補聴器と同様の形状だが、イヤホンの代わりに小型の振動子を耳の入り口周辺の軟骨部に装着して音を聞かせる。利用者だけに音が聞こえるのが特徴。
リオンは既存の補聴器や今後発売する製品に軟骨伝導の技術を導入する。耳が聞こえる健常者でも軟骨振動で耳の穴をふさぐことなく音を聞けるため、イヤホンやスマートフォン、各種通信機器などへの応用を計画する。
リオンの清水健一社長は「イヤホンがなく、耳をふさがない。補聴器以外の発展にも期待したい」と話した。細井学長は「普通の補聴器のように使える。自分の耳の一部がスピーカーになる」と説明した。
日刊工業新聞2017年11月7日