出光と東レ、有機EL材料での提携に過酷な現実あり
値下げ圧力を少しでも回避、機能統合部材の開発力強化へ
出光興産と東レは26日、有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)材料事業で提携したと発表した。両社の有機EL材料や技術、知見を持ち寄るだけでなく、評価設備や生産設備なども活用。ディスプレーへの採用が目立つスマートフォンやテレビ向けに、ディスプレーの性能や耐久性の向上、コストダウンに寄与する材料の開発・供給につなげる。
出光は青色の発光材料をはじめ、電子輸送材や正孔輸送材といった有機ELの主要部材をすべて手がける。一方の東レも独自の分子設計技術を使った電子輸送材や耐久性を引き上げる絶縁材に強みを持ち、これらを組み合わせることでより差別化された材料を完成できると判断した。
出光は同事業で韓国のLG化学や斗山、ドイツのメルク、中国BOEテクノロジー・グループとも提携している。有機ELディスプレーは、スマホやテレビへの採用増を追い風に韓国・中国のディスプレーメーカーが積極的な投資を継続。2020年の世界市場は、足元の約3倍に成長するとの予測もある。
出光は青色の発光材料をはじめ、電子輸送材や正孔輸送材といった有機ELの主要部材をすべて手がける。一方の東レも独自の分子設計技術を使った電子輸送材や耐久性を引き上げる絶縁材に強みを持ち、これらを組み合わせることでより差別化された材料を完成できると判断した。
出光は同事業で韓国のLG化学や斗山、ドイツのメルク、中国BOEテクノロジー・グループとも提携している。有機ELディスプレーは、スマホやテレビへの採用増を追い風に韓国・中国のディスプレーメーカーが積極的な投資を継続。2020年の世界市場は、足元の約3倍に成長するとの予測もある。
日刊工業新聞2017年9月27日