ニュースイッチ

下水汚泥処理による消化ガス発電、20年間“民設民営”で

水ingが富山市と
下水汚泥処理による消化ガス発電、20年間“民設民営”で

宮城県阿武隈川下流流域下水道県南浄化センター(水ing公式ページより)

 水ing(東京都港区、水谷重夫社長)は、富山市上下水道局と下水汚泥処理で発生する可燃性ガス(消化ガス)を利用した発電事業契約を結んだ。同市の浜黒崎浄化センター内に出力875キロワットのガスエンジン発電設備を建設し、2019年5月から20年間、再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)を利用して売電する。年間発電量は約640万キロワット時で、一般家庭約1800世帯分。

 同社が自己資金で発電設備を建設し、市から燃料となるメタンが主成分の消化ガスを購入して事業運営する民設民営方式のプロジェクト。発電機の冷却に伴う温水は同センターに返送し、消化槽の加温に利用してもらう。同社が手がける4件目の発電事業となる。
日刊工業新聞2017年9月7日
長塚崇寛
長塚崇寛 Nagatsuka Takahiro 編集局ニュースセンター デスク
同事業は民間の資金とノウハウを活用した民設民営方式。 消化ガスはメタンを主成分とする可燃性ガスで、都市ガスの約半分の熱量を持つ バイオガス。再生可能エネルギーの中でも、下水由来の安定的な都市資源として 注目される。

編集部のおすすめ