鉄系鋳造部品の砂型、ダイハツが3Dプリンターで制作
試作コスト10分の1に。他社へ外販も
ダイハツ工業は、砂型造形用3Dプリンターで従来は困難だった、鉄系部品の砂型制作もできる技術を開発した。エンジン向けなどの鉄系鋳造部品の部品試作コストが、木型・金型を用いた砂型制作と比べて約10分の1に抑制可能。制作期間も従来の約1カ月を4―5日程度に短縮できる。同プリンターによる砂型制作はこれまで銅系やアルミ系部品に限られており、高溶融温度の鉄系に適用できる新技術。
同プリンターで用いる砂を天然珪砂から熱膨張率の低い人工砂に変え、特殊コーティングを施すことで鉄系対応を可能にした。従来と異なり、砂は100%リサイクルできる。すでに自社拠点で採用しており、建機や農機業界など、他社へ技術供与や販売も始めた。
同プリンターで用いる砂を天然珪砂から熱膨張率の低い人工砂に変え、特殊コーティングを施すことで鉄系対応を可能にした。従来と異なり、砂は100%リサイクルできる。すでに自社拠点で採用しており、建機や農機業界など、他社へ技術供与や販売も始めた。
日刊工業新聞2017年8月25日