みずほで銀行・信託・証券の連携を担うキーマン現る

旧富士銀行のエースから信託銀行社長に上り詰めた因縁

 《みずほ信託銀行の社長に就任した飯盛徹夫氏。富士銀行(現みずほ銀行)1984年入行組のエースとして営業部門、企画部門を歩んできた。信託業務とは無縁そうだが、意外な関わりがあるとか》

 「(90年代末の)金融危機のまっただ中には安田信託銀行(現みずほ信託銀行)の支援チームにいた。第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行統合時にもプロジェクトチームで信託業務の統合に携わった。約20年を経て、その会社の社長になるのは非常に感慨深い」

 《直近3年間はみずほ銀で信託、証券との連携推進を担当。グループで包括したサービスを提供する「ワンみずほ戦略」の効果に手応えを示す》

 「営業拠点ごとのワンみずほ戦略が浸透してきた。『ワンみずほ』という言葉を以前に比べ聞かないとしたら、当たり前になってきたということ。現場の感覚としても固有名詞ではなく、一般的な事象になってきた」

 《信託業務は企業経営者の後継者問題や世代間の資産移転など国の諸課題を解決する手段を持つ。ビジネスの広がりを指摘する》

 「事業承継や資産承継のコンサルティングに圧倒的な強みを持つ。(他社も力を入れているが)中堅から大企業のオーナーの財務戦略を支援するノウハウは一朝一夕で身につかない。事業承継をきっかけに胸襟を開いていただき、悩みをうかがえれば、グループには幅広い問題を解決する手段がある。信託がグループの起点になりたい」
(文=栗下直也)

<略歴>
飯盛徹夫(いいもり・てつお)84年(昭59)慶大経卒、同年富士銀行(現みずほ銀行)入行。11年みずほ銀行執行役員、13年みずほ銀行常務執行役員兼みずほフィナンシャルグループ常務執行役員。東京都出身、56歳。4月1日就任。

日刊工業新聞2017年4月11日

栗下 直也

栗下 直也
04月23日
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自ら携わった銀・信・証連携の実効性を高められるか。「現場でしかイノベーションが起きない」を信念に旗を振る

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