スバルが米国工場内に地元大学の分校を作った理由

人材確保へ地域と連携。管理部門約750人のうち150人がパデュー大

 【米ラファイエット(インディアナ州)=下氏香菜子】SUBARU(スバル)の米国生産子会社が地元の大学と協力して人材育成を進めるなど地域との結びつきを強めている。スバル車の米国販売が拡大しており、優秀な人材の安定した確保や、従業員のスキルアップがより重要になっているからだ。地域との連携を大切にし、スバル車の安定供給や競争力向上につなげる。

 スバルの米国生産子会社、スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ(SIA)があるインディアナ州ラファイエット市は人口約18万人の都市で、2010年にノーベル化学賞を受賞した根岸英一氏が研究していたパデュー大学がある。

 理系科目に強い大学でSIAの管理部門約750人のうち150人が同校出身者。同じ市内に拠点を持つことからSIAとパデュー大学との関係は深く、工場敷地内には同大学が認定した分校が設置されている。SIAの従業員は働きながら分校で講義を受けることが可能で、同大学、大学院の卒業資格が得られる。若手の獲得や従業員の能力向上につながっている。

 SIAは工場の生産能力増強に伴い、ここ1年ほどで1000人を超える新規雇用を創出した。米ペンス副大統領もインディアナ州知事時代にSIAを何度も訪問しており、ロビーには雇用創出に貢献した企業としてSIAが受け取ったペンス氏の署名が入った賞状が飾られている。

日刊工業新聞2017年4月13日

日刊工業新聞 記者

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04月13日
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SIAは2018年に新たに北米専用の大型スポーツ多目的車(SUV)を生産する予定で、18年度までに生産能力は現状の39万4000万台から、43万6000台に引き上げる。また、18年度までに最大600人の新規雇用を創出する計画。地元との連携で質の高い人材の安定確保につなげ、SIAの競争力を一段と高める。
(日刊工業新聞第一産業部・下氏香菜子)

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