小学生がロボットを組み立て、プログラミング!「リアル」を知ることの意義

RISUジャパン−プログラミング教育

 小学生向けのタブレット端末教育などの理系教育事業を手がけるRISUジャパン(東京都文京区)は、コミュニケーションロボット「ボッコ」で知られるユカイ工学と提携、ボッコをプログラミング教育のワークショップに採用した。ボッコやブラシの振動で移動する簡単なロボットを使い、子供にロボットやプログラミングの楽しさを味わってもらう。教育メニューを増やし多くの子供の参加を促す。

ブラシロボ、ちゃんと進むかな


 説明員がパソコンでブラシ振動で進む「ブラシロボット」の作り方を説明すると、全員が食い入るように画面を見る。「面白そう」、「どうやるの?」とワイワイ笑顔で騒ぎながらも、子供たちは真剣そのものだ。

 個別指導教育を行うRISU塾茗荷谷校(同)で開いたワークショップ。小学校2年生から5年生の6人が参加してブラシロボットを組み立て、その後スマートフォンやボッコを使って思い通りにブラシロボを動かすという作業を行った。

 ブラシロボは振動モーター2個と二つの電池などで構成。電池を取り付けて輪ゴムで止めるとできあがる。まっすぐ進むには調整が必要で、子供にはそれが楽しいようだ。

 そのブラシロボに通信デバイスを取り付けてスマホ、ボッコを通信で接続する。ボッコに「右、左」と声で指示すると、ブラシロボがその通りに動く。うまく指示が通らなかったり通信の問題で動きだすまで時間がかかったりするが、何度でも挑戦し、成功すると声を上げていた。小学2年生の女の子に感想を聞くと「とても面白かった」とワークショップを楽しんだようだ。

ロボットは「リアルな世界」


 RISU塾茗荷谷校の福地正風塾長は「ロボットを使うと、子供が興味を失わない」と利点を挙げる。プログラミングは画面の中だけの動きになりがち。ロボットはリアルな世界の動きとして結果が出る。かつロボットは男女問わず子供が好きな物の一つ。皆が参加しやすいことも利点となる。

 RISUによると、壊れにくく、音声対話の機能を持っていたことなどからボッコを選んだという。福地塾長は二つの塾の面倒を見ており、片方の塾からボッコを使ってもう一つの塾に指示を出したり子供にメッセージを出したりするという。ボッコはマルチで活躍している。

 RISUの加藤エルテス聡志取締役は「公民館や百貨店などの施設でロボットを使った出張ワークショップを開催したい」と意気込む。対象の年齢別に教育メニューを作り、より多く、より広い世代の子供に参加してもらえるようにする。人工知能(AI)やロボットなどの先端技術で、理数教育の質を高めることも模索する。
(文=石橋弘彰)

日刊工業新聞2017年3月31日

昆 梓紗

昆 梓紗
04月01日
この記事のファシリテーター

「何かを作りたい」「何かを動かしたい」という目的のための手段の1つがプログラミング。ワークショップが継続されてだんだんレベルが上がるようなメニューが増えていくと、将来につながっていくのではないでしょうか。

この記事にコメントする

石橋 弘彰
石橋 弘彰
04月02日
ワークショップの最中、説明員が子供達に「ロボット知ってる?」と聞くと、「掃除ロボットがある」とか「リモコンの恐竜ロボットを買ってもらった」といった答えがあがった、家庭にロボットがあることが当たり前になっているようだ。それでもロボットに対してはみな興味津々の様子。ロボットは人間にとって興味を引く対象であり続けるようだ。
  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。