300万冊を収容する東大の新図書館、自動書庫を受注したメーカーの決め手

手作業で15―30分かかる取り出し作業が1冊目は約3―5分で

 日本ファイリング(東京都千代田区、田嶋譲太郎社長)は、東京大学が建設中の本郷キャンパス新図書館(東京都文京区)向けの、国内最大規模という自動化書庫「オートライブ」を受注した。図書収容規模は300万冊で、従来の約100万冊の3倍に当たる。受注額は約10億円。5月をめどに完成する新館に納入・稼働させる。

 東大は既存の本郷キャンパス総合図書館を大幅に拡充する建設工事を進めており、本館は外部を保存したまま内部を全面改修し、2019年に完成する予定。この一環で図書館前広場の地下に新館を建設し、学生がグループで学習できるスペースと自動化書庫を設置する。地下50メートルまで掘り下げ、倉庫は幅20メートル×長さ40メートル×高さ10メートルの部屋を3階建てに積み重ねた構造だ。

 日本ファイリングの自動化書庫は(1)格納コンテナの表裏両面を使用可能(2)図書の格納場所を決めず、空きコンテナであればどこでも入庫可能―など他社にない特徴を持ち、同一スペースでより多くの図書を収容できる。

 また、バーコードやICタグで管理された図書と検索システムと連動し、図書の利用状況や保管状況をリアルタイムで確認可能なのも特徴。

 手作業で15―30分かかる図書の取り出し作業も出庫操作後1冊目は約3―5分、2冊目以降は最短約30秒で搬出可能。返却図書も30分以内に約250冊収容する能力を持ち、次の貸し出しまで短時間で対応できる。

日刊工業新聞2017年3月8日

明 豊

明 豊
03月09日
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さらに図書の搬入搬出作業ごとに、背表紙を撮影して自動冊数カウントする「蔵書点検システム」を備えており、作業時間や人件費削減を実現し、紛失本の予防にも役立つという。

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