ニュースイッチ

2016年も鉄道イベントが目白押し!

2016年も鉄道イベントが目白押し!

北海道新幹線カウントダウン(左)、京都鉄道博物館(右上)、西武の観光列車(右下)

**【3月26日】北海道新幹線が開業、東京―新函館北斗間4時間2分
 3月26日に新青森―新函館北斗間を結ぶ北海道新幹線が開業する。東京―新函館北斗間の所要時間は4時間2分。東京から直通で新函館北斗に到着する「はやぶさ」は、1日10往復と、運転はおおむね1時間に1本となる。

 北海道新幹線は在来線と軌道を共用するため、共用区間は3本のレールを敷設する三線軌条となる。JR貨物は共用区間を走行するため、新型電気機関車「EH800」を導入し、新幹線のシステムにも対応する。

 路線延長149キロメートルのうち、約54キロメートルを海底の長大トンネルである「青函トンネル」が占めるのも北海道新幹線の特徴だ。青函トンネルの保守などでコスト高になるため、特急料金を含めた運賃は、普通指定席で東京―新函館北斗間が2万2690円と、他の新幹線に比べて割高な設定となっている。

【4月29日】「梅小路」受け継ぎ京都鉄道博物館オープン


 JR西日本は16年4月29日に京都鉄道博物館(京都市下京区)を開館する。延べ床面積は約3万平方メートルで、計53両を展示。8月に閉館した梅小路蒸気機関車館の展示を受け継ぐとともに、新幹線や在来線の車両を加える。鉄道の歴史や車両・鉄道施設の仕組みを楽しみながら体験学習できる場とする。

 基本方針に「地域と歩む鉄道文化拠点」を掲げ、地域活性化への貢献も目指す。学校や周辺施設と連携して充実した学習の場とすると同時に、地域住民の憩いの場になるよう目配りする。屋上展望デッキでは京都の観光名所を背景に、展示車両や営業走行中の車両を眺められる。

 資料を体系的に収集し、鉄道文化遺産の保存や継承も支援する。安全や技術の継承や発展につなげ、鉄道事業の社会的意義を効果的に伝える。


【4月17】西武の観光列車「旅するレストラン」運行


 西武鉄道は2016年4月17日から観光列車「西武 旅するレストラン 52席の至福=イメージ」の運行を始める。52席の至福は4両1編成の4000系車両を改造し、池袋―西武秩父間などを運行。外装と内装のデザインは新国立競技場の設計にも携わった建築家の隈研吾氏が手がけ、社内のチャイムを音楽家の向谷実氏が担当する。予約受け付けを始める16年2月までに車内で提供する食事の概要などを決定する。

 52席の至福の愛称は定員が52人のレストラン列車であることが由来。外装は埼玉・秩父の四季などを表現し車内のインテリアに沿線で生産する木材の西川材や伝統工芸品の柿渋和紙を使用。車内とデッキの仕切りには秩父銘仙を使用する。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
2015年は北陸新幹線に観光列車が「鉄道」の力を再認識させたが、もっともっとニッポンの鉄道を観光資産として活用してもらいたい。そして通勤列車も楽しくならないか。逆にバスとかも盛り返してくるかも。

編集部のおすすめ